入職予定のスタッフがコロナウイルスに感染!?

トラブル事例

こんにちは! 現役派遣営業マンのバイスです。

今日は、新型コロナウイルスの影響で、トラブルに発展しそうな事例とその事前対策をご紹介します。

初動対応でトラブルを未然に防ぐこともできるし、問題になっても出来るだけ被害を少なくすることも出来るので、みなさんの参考になればと思います。

それではさっそく参りましょう!

コロナウイルス感染で話題になっているクルーズ船に乗船していた

ほんと、一昨日発覚したことですが、今月中旬に入職が決まっている派遣スタッフAさんからこんな連絡がありました。

  • 海外旅行のため乗船していたクルーズ船内でコロナウイルス感染者が出た
  • 国からの指導で船から降りることができない、14日間は上陸許可が降りない見込み
  • 自分自身の体調不良はないが、検査待ちのため感染の有無は不明
  • 入職日に間に合わない

新型肺炎

新型コロナウイルスに感染していた香港の男性が乗船し、横浜港沖に停泊していたクルーズ船で、発熱の症状がある人などのウイルス検査が行われ、これまでに31人の結果が判明し、このうち10人がウイルスに感染していたことが確認されました。
10人のうち、乗客は9人で、日本国籍が3人、中国籍が3人、オーストラリア国籍が2人、アメリカ国籍が1人となっています。また、フィリピン国籍の乗務員1人も含まれているということです。

マジか。。。

感染していない、この先も感染しないことは祈るしかありませんが、次に心配になったのは派遣先が反故にしてしまわないかでした。

余談ですが、クルーズ船というと超高額なイメージですが、調べてみると鹿児島、香港、ベトナム、台湾、それに那覇を16日間でめぐり、豪華な3食付きでざっくり20万円から参加できるのだそうです。意外と安価で驚きました。

派遣先がキャンセルしてこないか心配

入職日を延期にせざるを得ないのは仕方ありませんが、無事クルーズ船から降りることができても、派遣先がすぐに入職させてくれるか?

直近に、別の派遣先で先方都合でキャンセル(以後は分かりやすく内定取り消しと言います)でトラブルになったことがあったからです。

今回のコロナウイルスの件も「社内の抵抗感、警戒感」を理由にキャンセルしてくるのでは?と頭をよぎりました。

炎上して社会的制裁を受ける可能性

海外ではアジア人が差別的な扱いをされて社会問題になっているというニュースを度々目にします。

仮に内定取り消しになった場合は大問題になる可能性がありますので派遣先にはこう伝えました。

「まだ当人が感染したわけではありません。同じクルーズ船内にいたというだけで内定取り消しすることが無いようにお願いします。仮に内定取り消しにした場合、マスコミに報道されて貴社、当社ともに社会的制裁を受けるのは必至です」

そのうえで協議した結果、下船できても経過観察のため入職日をさらに延期することも検討することになりました。社会通念上、合理的な延期と判断されなかった場合は当社と派遣先折半で休業補償を支払うことも決めました。

今後の対処

まだ現在進行系ではありますが、スタッフ本人にも「下船できても経過観察のため入職日をさらに延期する可能性」は先に伝えようと思います。

念には念を入れて、同種の他の紹介案件も用意しておく。

いま出来るのはこれくらいでしょうか。

まとめ

このコロナウイルス騒動、今日現在で全世界で感染者2万人以上、死亡率2%程度と言われていますが、差別的扱いをされる「二次被害」も深刻なように思います。

わたしの身近でも「ホテルの前で咳をしたら、白人の旅行客が蜘蛛の子を散らすように離れていった」と言っていました(汗)

マスク不足も深刻ですものね。

免税店スタッフが、「予防のために携行用クレベリンを制限エリア(空港内の出国手続き後のエリア)に持ち込んでいるので止めさせろ」というお達しも来ました。

化学物質だから税関がダメというのも分からなくも無いけど、「感染予防はしろ、でも予防ツールは制限する」っておかしくない?と感じてしまいます。

こういう時には超法規的な措置を取ってもらう、取れる制度や政治になってもらいたいものです。

それではまた!

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